「仕事で金庫を開けます」
最終回も変わらずショート心配からスタートです。
過去の心配を超えないと見つからない。敵は己自身の中にいます。
「仕事で金庫を開けます」。なんて緊張感のある出だしでしょう。
小さい子と旅するときの荷物ほど心配が膨れ上がるものはありません。体感で大人2人分くらい荷物が増えます。
パソコンを使う仕事をしています。
普段は利き腕の右手でマウス操作をしていますが、万一骨折などして使えなくなると困るので、左手も特訓して今では両手ともに遜色なくマウスを使えます。(タコス)
僕もお箸も両手で使えるようにならないとな、と読んでて思いました。
子どものころ、通学途中で子どもの姿が見えないと「今日休み……?」と心配になったりしました。大人になると「今日会社……?」のほうが心配です。
めちゃくちゃわかります。1回米びつにザーッと戻してやり直していました。「炊飯器の釜のなかでカップ1杯ごとに山を作るといい」と聞いてからなんとかなっています。お試しください!
お守りとして機能しているプラスドライバー
当サイトのライター、とりもちうずらさんから。自給自足になっても肉を諦めないガッツを見習いたいです。
夢に出てしまう人たち
集まったエピソードのなかに「心配のあまり夢を見る」という方が結構いらっしゃいました。寝汗でびっしょりの様子を想像しながらご紹介します。
これでその質問がズバリ飛んできたら予知夢になるのですが、今のところただただ心配なだけですね。
夢判断にかけても「予約が心配なんですね」とストレートに言われるような悪夢。
ライブの前日、必ず「チケットを忘れた!」という夢を見ます。東京から新潟まで遠征して到着時にチケットを忘れたことに気が付き、今から往復すれば間に合うのか?を調べたりするリアルさです。もう無意識下でも心配性なのです。(おけらん)
心配性は対策まで夢に見ます。なんなら朝に目が覚めても、布団の中でその続きを考えていることがあります。
もう20年も前の新婚だった頃、夫のお弁当作りがとにかく不安や心配の種で、量や内容についてはもちろん、調理時間と起床時間の逆算が合っているかと時計を何度も指差し確認することも。
ある日、タイマーセットした炊飯器がきちんと稼働するか心配しながら就寝。朝、炊飯器を開けたら無事に炊けたほかほかの白米にプラ製のしゃもじが一緒に炊き込まれてドロリと溶けている、という夢を見てガバァッ!と飛び起きました。さすがに「自分、心配し過ぎ」と思いました。
以降、お弁当は夜のうちに作って余計な心配ごとをひとつ減らすようにしています。(いちごちゃん)
タイマーを心配しているのに、溶けたしゃもじが出てくるホラー展開。心配性のジャンプスケア※ですね。
※ホラー映画やゲームで、飛び上がって驚くような演出を入れること。
書類を300枚くらい用意しなくてはならなかった時がありました。印刷した後、配布準備は後日行うことになったので、その日は帰宅しました。
しかし、枚数が合っているかどうかとても気になってしまい、その日の夜、書類を保管した部屋に忍び込んで枚数を数えて「20枚しかない!!全然足りなーい!!」と泣く……という夢を見ました。
次の日、真っ先に数を確認しに走りました。ちゃんとありました。(猫メリー★)
「書類を300枚」の時点で緊張感が高まります。まったくない、ではなくて「20枚しかない」というのもリアルで怖いです。
この失敗を思い出してきっと心配してしまう
過去に失敗をした経験から、ずっと心配してしまう……という方々もたくさんいらっしゃいました。無理もないと思います。二度と同じ過ちは繰り返したくないですからね……。
僕も一度車のバッテリーを上げてしまってから、車の周りをウロウロ回るようになりました。すごい遠くからキーレスエントリーでロックをもう一度かけたりします。
新幹線やコンサートなど、指定席に関する心配もたくさんいただきました。チケット、めっちゃ見ますよね。先に誰か間違って座っていないかも心配です。
蛇口を心配するのも限界があるので、元を絶つという対策。
毎回ドキドキしながらくぐるのが気の毒で仕方ありません。いっそ毎回ドアを押さえたほうが安心するかもしれません……!
練習前にダンスを完ぺきにマスター
最終回なのでどんどん行きましょう。
みんなが「ギリギリ間に合った!」と喜んでいるところに、「自分はもうできている」とは言えないので、じっと様子を見ることになります。さみしいです。
ダンスを習っているのですが、大体1ヵ月前ぐらいにはお手本動画が共有され、その時点から本気で練習を始めるので、大体その曲のレッスンの初回時点で、完璧にマスターしているどころか、もはや飽きてダレているまであります。
それでも心配性なので、やっぱり1ヵ月前から練習に取り組んでしまいます。(あずき婆)
ダンスでも似たようなことが起きていました。
ETCに限らず、かもしれない運転が止まらない心配性ドライバーは、人に運転はひゅっとなりがちです。タクシーに乗ると「その速度で……!」って場面が毎回あります。
一般的に「竹串を刺して、抜いた穴から透明な汁が出てきたらOK」とありますが、本当に?その透明な汁は本当に中心部まで焼けているサインなのか?と不安になるので、焼けた分を全部半分に割り、家の中のあらゆる照明の下で目視で確認します。(照明の色がハンバーグの色に影響を与える可能性を考えて)
中まで焼けているか心配な方は他にもいて、「焦げるまで焼いてしまう」「串を何度も刺して穴だらけになってしまう」という声もいただきました。
「捨てたら後で困るのでは」という心配で書類の類をなかなか処分できません。
「取っておいたおかげで助かった」系のエピソードを見聞きするとなおさらで、「会社が自分の年金加入手続きをしておらずもらえないところだったが、妻が毎月年金料を家計簿につけており、それを何十年分も保管してあったのが証拠となって年金受給が認められた」という話を聞いて以来家計簿を捨てられず、「週刊誌に告発記事を書いた相手から数年経ってから訴訟され、自分も編集者も関係資料を処分してしまっていたが、共同執筆者が保管していた取材ノートが証拠となり、損害賠償を免れた」というライターさんの逸話を読んだおかげで仕事関係のメモノートが捨てられません。
年金は昭和の昔の話だし、私の仕事はふつうの派遣事務職なのですが…。(古今アキ)
助かった系エピソードは新たな心配製造機でもあります。えん罪をかけられたらどうしよう、とかもありますよね。
心配が心配を呼ぶ
心配性エピソードを募集したことで、心配性界隈に新たな波紋を広げてしまったこともわかりました。
すみません……!
前回の「有事の際にすみやかに出国できるようにパスポートを常時携帯している」という話から。 パスポートはもとより、災害の備えは大切ですね。
深夜1時にすみません。閉まっていてよかったです。
ご無理なさらないで大丈夫です! 心配性エピソードとしていただきました。
今回投稿いただいた方のなかには、「なんでそんなに心配するの?」と周りの理解を得られず、胸を痛めたことがある方もいるのではないでしょうか。わかってもらえないこと多いですよね。
最後に、精神科医の方からいただいたメッセージをご紹介して終わります。
心配性エピソードからは外れてしまいますが、私は精神科医として生業を立てていまして、ありとあらゆる心配エピソードを受け止める日々を過ごしています。おそらく、今回応募があったエピソードのなかにはライトなものばかりでなく、重めなものもあったのではないでしょうかとお察しします。
私は心配エピソードを告げられたあと「どうしたら良いですか?」とほぼ必ず聞かれます。それまでは時間をかけて心配、不安、恐怖などそれぞれどういうものかと説明し、一般的な対処法などを説明していましたが、理解しにくいのもあってうまくいきませんでした。
そんななか、昨年公開されたピクサー映画の「インサイドヘッド2」は「シンパイ」という感情がトラブルを巻き起こしていくストーリーで、心配についてものすごくわかりやすく描かれていました。この映画を観たことがある人であれば、イメージがしやすく理解が得られやすかったです。観たことない人には観ることをオススメしています。
「心配」についてイメージするにはインサイドヘッド2がオススメです。(医愚恥)
医愚恥さん、初回で「マックのドライブスルーは商品を受け取ってもそのまま帰らず、1回駐車場に駐めて商品を確かめる」と投稿されていた方です。精神科医の方でも心配するんだ!という強い気持ちにもなりました。ありがとうございます。
今回で「集まれ心配性」は終わりです。たくさんの投稿、ありがとうございました!採用できなかったみなさんごめんなさい!
また機会がありましたら集合したいと思いますので、その時はどうぞよろしくお願いいたします。それでは、よき心配を。
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