何が起きたのか?
路上観察系の記事として書き始めたんですが、最後、何が起きたんでしょう?私もまったく記憶がありません。誰かに頭を乗っ取られて書いてしまったみたいです。
正直、たった一回の調査ではなにも断定できません。しかし、まずはDPZ読者の皆様にこの現象を知ってもらうことに意味があると思っています。
今回の調査を参考に、ぜひ皆様もゴム輪に注目してみてください。

一方、調査している過程でさらに分からなくなったこともあります。
分からないこと①いつからあったのか?
私が気付いたのは2年ほど前でしたが、いつからこんなに大量のゴム輪が落ちていたのでしょう?
我々の旅行スタイルが変化したことは関係しているでしょう。例えば80年生まれの私は遠足や修学旅行は大きなリュックやボストンバッグで行きましたが、私の子供世代はキャリーケースです。
ゴム輪が発生するようになったのは当然キャリーケースが普及したからで、そういう時代の変化の象徴と捉えることもできます。
分からないこと②誰が落としているのか?
ゴム輪大量発生とインバウンド需要の高まりを結びつけると現代を語れそうですが、当然キャリーケースを使うのは外国人観光客だけではありません。そもそもこのような商品は、日本以外でどれほど一般的なのでしょう?
なにより不思議なのは、このカバーを実際に使用している人をひとりも見つけられなかったことです。
それなのに先ほどまで何もなかった場所を数分後に通ったら、もうゴム輪が落ちてたりするんです。
さらに調査の数日後、上野を通ったら再びとんでもない数のゴム輪が落ちてました。
一体誰がゴム輪を落としているのか?どういうきっかけでゴム輪が外れるのか?一度発生する瞬間を見てみたいです。
分からないこと③今回の調査範囲以外は?
今回はJR上野駅周辺だけでしたが、アメ横なども範囲に入れていたらどうなっていたでしょう?さらに新宿や渋谷といったもっと大規模なターミナル駅、いや東京だけでなく札幌や梅田、いやいや海外の都市は…?上野を調査したことで、上野以外のゴム輪事情も気になってきました。
先日、松戸駅と北松戸駅の間を歩いてたら、落ちてたんです。ゴム輪が。
もはや人で溢れかえる大都市である必要もないなら、調査が必要な範囲は地球全部になってしまいます。
ゴム輪、まだまだ謎多き存在です。
回収したゴム輪は捨てるつもりでしたが、写真を撮るために並べて眺めてたら妙な感情が湧いてきました。
ひとつひとつ丁寧にブラシで洗って乾かして。そんな作業を繰り返すうち、私はゴム輪にすっかり感情移入していたのです。可愛いこの子達を捨てるなんてできない!本来この子達が見るはずだった景色を見せてやりたい!
路上観察系の記事として書き始めたんですが、最後、何が起きたんでしょう?私もまったく記憶がありません。誰かに頭を乗っ取られて書いてしまったみたいです。
正直、たった一回の調査ではなにも断定できません。しかし、まずはDPZ読者の皆様にこの現象を知ってもらうことに意味があると思っています。
今回の調査を参考に、ぜひ皆様もゴム輪に注目してみてください。
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